【中国→モンゴル】北京から2泊3日・4,500円の陸路国境越えでバスドライバー4人とwechatを交換した話③完結編

パンガン島のフルムーンパーティー行ったら次の日の夜まで二日酔いでした、TABIKODOMOです。

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さて、節約しましょうか

さて、ついに国境越え・完結編。

↓前回までの話

抱える問題のおさらい

  • とりあえずどうにかエレンホトまでたどり着くこと
  • バス料金2回分払っているので返金を求めるために「バスのボス」という人を探し当てること(難関)

ホッピングパーティーしながら

夕飯を終えたバスは出発し、車内は消灯。決して寝心地のよくないベッドで、いろんな不安があったわたしも見事就寝。

途中から舗装されていない道路に入ったため全員バンピングホッピングパーティーをしながらも、どうにか寝続ける。

朝5時、なんとなく陽の光を感じて目を覚ますと、それまで暗くて全く見えなかった周りの様子が見えてきていた。

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小汚すぎる窓から撮影

地球外にきた。 その一言に尽きる景色だった。

しばらくするとバスが停車。トイレ休憩らしい。

ニーハオトイレというやつに出会った

トイレにいくと、でてくる用済みの女性たちがなぜかモジモジしながらでてくるようだった。なんでだ?と思いながらも並び、順番が回ってきたのではいろうとしたら

理由がわかった。そこは、ニーハオトイレだった。

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女性がトイレをしている姿なんて今まで見たことなかったし、これからも日本で暮らしていたら多分そのシーンには出会わない光景。

情けにもならない程度の壁の向こうには隣の女性がトイレをしている。

もうこうなったらって、わたしも思い切りブリンとお尻をだしてトイレした。

トイレレベルが確実にあがった。

またしばらくバスに乗り、途中なんどかパスポートチェックをする。

最後の頃にはパスポートチェックで付き添ってくれるドライバーに「ふーしーずぅ(わたしの名前の漢字を中国語読みした読み方)」と警官に教えてくれていた、めちゃくちゃ覚えられているって素敵だよね。。笑

エレンホトについた。戦いはここから

こうしてなんだかバスに乗ってしまえばすんなりと中国側の街、エレンホトに到着した。

ここからだ、わたしの戦いは。こうなったら絶対返金を求む。バスのボス、いずこ。

…バスのボス、いずこ。

………いずこ………。

ドライバーたちにバスのボスの写真を見せて、どこにいるのか聞くも、なんだか雰囲気的にいない的なオーラ。

バスのボス、いないんかい。笑

ここで返金のチャンスを逃してみたら終わりだ。俺っちは相変わらず心配してくれてwechatを送ってくれるし、そんな俺っちのためにも返金を成功させたい。

救世主・オカムラ現る

そんなとき、バスに乗車する前から覚えていたドライバーを発見。ドライバーBと一緒に荷物詰めをしていたオカムラだ。(似てたので勝手に呼んでます)

この黒い服がオカムラだ!!

わたし「ねぇねえオカムラ、ちょっと助けて欲しいんだけど!ちょっとこのwechat読んで?バスのボス返金してくれるって言ってるのにいないんだけどどうすればいい?」

オカムラ(wechatの一連の流れを読みながら)「はぁ〜ん。ほぅ。こんなことになってたんか(苦笑い)」

すると誰かに電話をし始めた。バスのボスだろうか。

と言って電話し始めたところで、エレンホトからザミンウードのジープタクシーのごりごり勧誘おじさんに自分が連れさらわれて、あとでまた戻ってくるから〜〜〜〜っと合図をオカムラに送りながらジープタクシーとの交渉が始まった。

ジープタクシー「ウランバートルにいくんかい?ここから全部でいくら〜〜だよ」

わたし「わたし、バスにのっていくから大丈夫。でザミンウードからは念願の寝台に乗りたいからおじさんまじごめんだけど離して。(にっこり)」

もともとジープタクシーはぼられるとか、国境越えたらいなくなってたとかいう話があったのでどうにかして回避。おじさんの腕を振り払って、とりあえずオカムラの元に戻る。

わたし「オカムラ〜〜〜〜」

オカムラ「お笑 わかったから、オレがお前に送金するから。オレのwechat登録しな?」

わたし「(キタコレ!!!!)オカムラまじありがとう。。。。超感謝。。」

と言いながら、wechatを交換し220元を送金してもらった。

超絶感謝を申し上げながらオカムラと別れ、ザミンウード行きのバスチケットを購入。

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座席番号がある安心感をこれほどに味わうのは初めてだった

バスまで時間があるので、さぁいざ、送金してもらったお金を受けとろうと、wechatを開いた。

wechat「あなたのカード番号ではお金を受け取ることはできません。」

ここまできたのに。ここまでやっとこれて気合いの送金まできたのに。

まさかの中国の銀行口座登録をしないとできないということらしい。

しばらく遠くを見つめた。

F田くん

北京でたまたま再会し豪勢に北京ダックをごちそうになったF田くん。

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この呑気な写真からは想像できない出来事を救ってくれたF田くん

彼とは北京ダックのあとも「今からバスに乗るぜ☆」とか「やばい、バスから追い出された」とか「かと思ったらドライバーに夕飯おごってもらってる笑」とか逐一報告をしていて、その流れで

「送金してもらったのに中国の銀行口座もってないと受け取れないらしいワロタ」

という報告をすると、すぐ返信をくれた。なんと、F田くんは中国の銀行口座をもっているという。

再び光がさしてきた。眩しいくらいの。

しかも代わりに受け取ってわたしの日本の口座に振り込んでくれるという。

ヤバイ。F田くんに北京で再会できてなかったら今頃どうなっていたんだろう。

オカムラを探し走っていってこのことを伝える。だからかわりにこの人に送金してほしい。彼わたしの友達なの。って言うとオカムラは

「ほんとにこの女、諦めるという気持ちを知らないなあケッケッケ」みたいな感じでわたしへの送金を取り消し、F田くんと友達になって、F田くんに送金し直してくれた。しかもそのあとソッコーF田くんはわたしに振り込んでくれたのだった。

腹のそこからやりきった感覚

オカムラになんどもお礼を言って、がっちり握手をかわした。俺っちにもバス会社の人にも、ドライバーAにも「お金送金してもらえました、いろいろありがとう」とお礼を言って、

あととにかくF田くんに伝えきれないありがとうを言って、

ザミンウードへのバスの待合室でホクホクするのでした。

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エレンホトのバスターミナル

国境越え、そして寝台鉄道へ。

バスを待っていると、北京から同じバスに乗っていた覚えのある男性が声をかけてきた。英語で。あのバスから引きずり降ろされてわたしが日本語と英語で喚いているのも全部みていたと思うとだいぶ恥ずかしい。

男性「君、どこから来たの?え、日本人?しかも中国もモンゴル語もわからないの?やば、このルートまじどうやって見つけたの、勇者すぎ笑」

なんかよくわからないけど褒められた。バスもそのあとの鉄道も同じということがわかり、「なんかわかんないことあったら言ってね」みたいに言ってくれた。もう少し早くバスの中に英語話せる人いるってわかったらよかったなあ笑

バスの発車。国境越えは半端じゃないくらい楽だった。

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エレンホトのイミグレのところにはなぜか虹がある

エレンホトからバス乗車→イミグレで降りる→出国→同じバスが出口側に回ってくれているのでのる→モンゴル側イミグレで降りる→入国→また回ってくれているバスに乗る→ザミンウード到着

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ザミンウード側がかなり質素な感じ

の流れが全部で1時間くらいで終了。

ザミンウードについたら次は鉄道のチケットを購入。当日券がたまに売り切れているらしいけど、この日は大丈夫だった。ハードシートの二段ベッド(上)の券をゲット。

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この建物だけ近代的。ザミンウードの鉄道チケット売り場

鉄道の発車は18:05。約5時間ひたすらぼーっとしながら待つ。

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この券乗る時回収されたから座席忘れないように写真とったほうがよさそう

モンゴルSIMを買う場所もあるし、ATMもある、軽食も買えるし、ご飯を食べる場所も近くにある。困らないけど暇だった。でも確実に自分の席があって乗れるとわかっているときの待ち時間は心地よかった。

寝台列車、お向かいのおばさんとのほんわか旅

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ここまでくるのに色々ありすぎて老けた

到着した列車に乗り込む。中は2×2の4人コンパートメントと、通路を挟んで2人かけ仕様。

手慣れているモンゴル人。大量の荷物を持ち込んでせっせと荷揚げしたあとは、化粧をおとし、お菓子を広げてほぼ全てのコンパートメントでトランプをして遊び始めた。

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迫力ある二の腕に映っちゃったおばさんごめん

わたしはコンパートメントのほうではなく2人掛けのしっぽり席。向かいのおばさんは持参の水筒にお湯を入れて、いろんな種類のお菓子を広げ始めてその都度わたしにくれた。

硬くて甘いパン、ガム、ミントチョコ、なんかよくわからない甘いもの、わたしもお礼に、持っていたポテチをあげた。

全く言葉は通じないし、わたしが書いていた日記の文字を不思議そうにみつめているのに(あなたのこと書いてますよまさに)とか伝えることもできないし、ほぼ会話はなかったけど、なんだかほっこり素敵な時間。

いい時間をありがとう、名前もわからないモンゴルのおばさん。

早めに寝て、起きたらものすごい大草原にいた。

大移動の末の、ウランバートルへ

モンゴル人たちは、朝起きるとすぐに身支度を始めた。みんな念入りに濃いめの化粧をする。

そうして9時、予定通りの時間にウランバートルに到着。

お菓子の友の会のおばさんとばいばいって言い合って、下車。

まだ朝なのにクラクションひしめきあう街。ウランバートル。

ドミトリーにはいって3日ぶりのお風呂。なんだこれ、気持ちいい。

こうして無事、ウランバートルまでの移動を終えたのでした。

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このモンゴルの地で、全く知らない人のウェディングフォトセッションに参加する話は、また今度。

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