珍しくブログの更新率がよくて気分もあがります、リアルタイムはゴアからコーチンに向けて16時間、臭い電車のなかにいます、TABIKODOMOです。
南インドはとにかく暑いし蚊が鬼発生してます。食われやすさ500万点の特異体質なので結構辛いです。
さて、鳳凰古城を爆速で訪れたあとは、桂林へ。で、桂林で水墨画ー!舟下りー!も憧れたんですが、本命は「龍背棚田(中国語表記だと龙胜梯田)」というところにいくこと。そこには紅ヤオ族という民族が住んでいて、「髪の毛の長すぎる人が、たくさんいすぎる」というギネス記録を持っているんだとか!!これはたまらん。
桂林から1日トリップで行けそうだったので、宿は桂林にとります。
鳳凰古城から桂林のアクセス
- 鳳凰のバスターミナルから桂林行きが直接でている。11:00発、1日1本。180元。所要5~6時間。
- 到着は桂林の琴潭汽車客運站
- 龍背棚田へのバスもここのバスターミナルから出ている。
- 棚田の行き方は記事下
久しぶりに欧米人が乗ってるバス
いつも同じバスや電車に誰も話せる相手がいたことがないのに、このときのバスだけはたくさんの欧米からの人たちが乗っています。
みんなでそわそわ、これでいいんだよね?え、荷物いれちゃっていいよね!とか話し、乗り込むとわたしの隣はスペイン・バルセロナから来たJさん。
僕もたくさん旅してるんだよー!と盛り上がったものの、わたしが次の日にいく龍背棚田は「えいまそこシーズンじゃないよ、いく意味ないよ」とボロカスに言われ、周りの中国の人が英語がわからないことをいいことに、中国のこともボロクソに言ってて、気持ちがエェーン、となってしまった。
着いてからわたしはバスで宿に向かうと言って、あっそうなんだと彼は優雅にタクシーで立ち去った。さようなら。。
わたしはバスで宿に向かうも、どうやら降りなくてはいけないところをあっつーまに通り過ぎたようで、自分に呆れながらバスを降り、とぼとぼと宿に向かう。
優しいおじさん・ヤスダ
歩いていると後ろからバイクのおじさん(安田顕さんに似ているので今後の名をヤスダ)が、「ちょ、重そうすぎる!どこまでいくの?乗っていきなよ!」と声をかけてくれた。実際歩いてもあと15分くらいの位置だったが、これはありがたい、ありがたくヤスダにのせてもらった。
こういう中国のあったかい心遣いがたまらなくて、わたしは中国大好き。
と、無事宿について、明日の棚田行きについて調べるものの、バスがどのくらいの間隔であるのか、え、乗り換え?どこで?と分からないことだらけになってしまい、とりあえず琴潭汽車客運站からバスがあるらしいということだけが分かったので、宿についたばかりだけど行ってみることに。はぁなんて二度手間。
チケットを買う。
先程バイクに乗せてもらった道を、再び歩いてバスターミナルへ。
龍背棚田!!とメモに書いてお姉さんに見せると、何か書いてくれて見せてくれた。
「直送?双洞?」
直通かそうじゃないか。もしかして途中で乗り換えるのか?とか一瞬よぎったが、えいやと直送を選ぶ。なんとなくで。(え、でももしかしたらこれって片道か往復、、?とか書いてるのかもと今思っている)
無事チケットをゲットしてホクホクしたので、そのまま桂林観光へ。(とはいえもう夜)
これ見ておけばいいでしょ!と足早にしか見なかったけど、都市として発展しているのにみんな穏やかで、見所多い場所(だったと思う)。
この緩さがいいな~って夕飯に桂林米面を食べ、ビールを買って帰る。
あー絶対直送じゃない
ビールプシュウッ!あー最高。そうだ、もう一回明日の行き方調べてみよう。って思い直し、パソコンを開く。ゲットしたバスチケットに書いてあったターミナルっぽい名前を検索すると、圧倒的に棚田を越えている。
ウヒョーー!また間違えてるぅぅ!直送じゃないっぽーい!!
どうやら双洞のほうのチケットを買い、途中の「和平」というところで降りて、降りたところから棚田行きのバスに乗り換えるのが正解なようだ。
双洞、となるとまたまたバスが何時にあるか不明だったものの、まぁいいか、チケット変えてもらお、、と半分もう調べるのに飽きて寝た。
いざ、いってみる
早く起きてまたまた同じバスターミナルへ。昨日のお姉さんが夜勤だったみたいでまだいて、話は早かった。
間違えちゃったの、テヘって言ったらすぐさま交換してくれた(交換費1元、差額分返金なし)。
晴々とした気持ちで朝ごはんの桂林米面を食べ(しっかりハマってる)、バスの運転手に「ねぇねぇわたし、和平。和平で降りるの。和平よ和平。よろしくネ!」とゴリ押しし、一番前の席に座り、人にゴリゴリに頼んでおいて自分は爆睡。
2時間後、ほら和平つくよ!と起こされる。
バスは高速道路おりたその瞬間にとまり、わたし1人だけが降りる。
ココドコ状態になっていると、バスドライバーがあれだ、と指をさす。指された先には一台のバンが。
その運転手に棚田?ときくと、棚田!と言われ、乗り込む。チケットは、往復30元。
棚田はこのエリアにいくつかあり、そのバンの終点は大寨。ロープウェイが設置されている大きな棚田エリアだ。
途中で棚田への入場料を支払い(なんとバンの中まで売りに来てくれる)、そのままバンは進む。
わたしはこの途中で(いつどこでやってるかはわからないが)髪長族のショーというのも見たいが、途中で降りたら訳が分からなくなりそうで、とりあえず大寨まで行ってみることに。
バンの運転手のお兄と代金収集係のお姉、乗客も皆顔なじみのようで、すごく仲が良さそう。何を話してるか分からないけど、雰囲気がとてもいいのでわたしも心地が良い。
1時間ほどで大寨に到着。外は雨。さぁどうやって棚田にのぼるか、と迷っていたところ、バンに乗っていた一人の女性が声をかけてくれた。
紅ヤオ族との出会い
「わたしの家この棚田あがったところにあるんだけど、あなたも歩いてのぼるの?一緒にくる?」
そのお優しい言葉にとびつき、2人でおそろいのピンクのレインコートを購入して歩き始める。というかここが地元ってすごい。
ゆっくりとあがっていく。途中村の人と会話をしたり、すこし休んだりしながら、階段をひたすら登る。
話を聞けば、その棚田ジモティーの女性も紅ヤオ族。若くて洋服や髪の毛だけでは分からないものの、こんなふうに出会えるのってすごい。今日は実家の宿が混んでるから手伝いに来た、とのこと。
その子に聞いたら今日は髪長族のショーはやってない、とのことだったけど、かわりにこんなふうに出会えることができたから、もう全然よかった。あとその子が「わたしもこの棚田、大好きなんだ。特に収穫前の金色の時期が好きよ。」って棚田を見つめながら言ってたのがなんだかとっても嬉しかった。
1時間くらいかけてようやく登り、ここのご飯が美味しいよというところでひと休憩。彼女はもう少し登ったところの家に向かっていった。
名物の竹筒飯を頼むと、それを作ってくれたのはやはり紅ヤオ族のおばあちゃんだった。広大な棚田をバックに、鮮やかなピンクが映えるおばあちゃん、はぁ、なんて美しいんだろう。
(肝心の竹筒飯は、めちゃうまなんだが掘り進めるごとに手がすすで真っ黒、そして次第にご飯と竹の境がわからなくなるので難しい食べ物だった)
雨もあがったので再び出発。ここはいくつかの頂があって、その間を歩いて抜けられるとのことなので、行ってみる。途中、え、これ道?それとも棚田の中?っていうところを通ってだいぶ不安になるけれど、たまに会う地元のおじいちゃんとかにこっちだヨォーとか教えてもらって一安心。無事にロープウェイのあるてっぺんまでたどり着けた。
てっぺんは中国からの観光客も多いし、今は棚田のシーズン(ベストは水面キラキラ新緑の春か、刈り取り前の稲穂ゴールドの秋)ではないし天気も良くないけれど、やっぱりてっぺんから見る景色の圧巻さたるや。非常に美しい、そしてこんな辺鄙な山奥にこんな棚田を作り、ずぅっと守り続けてきた紅ヤオ族がとんでもなくすごい。
せっくなので帰りはロープウェイで下る。景色を見ながらゆっくりゆっくり下る相当贅沢な時間。
髪長族のショーはやっていないけど、村にいってみたら誰かに会えるかもしれない、そう思ってバスに再び乗り発車を待つ。すると、朝一緒に登ってくれた女の子がまた同じバスに乗ってきたではないか!こういう奇跡、好き。
今度は村に行きたいんだって伝えると、バンのお姉さんにそう伝えてくれる。途中で降りてまた拾えるように、チケットにメモを書いてくれた。
ソレココヨ!とバスを停めてもらい、ほとんど人気のないところで降りる。すこし山のほうへ歩いていくと、
いた、髪長族、紅ヤオ族の皆様、、!
感動でウワーーー!となっていると、すぐさま1人(以下髪長Aさん)お土産を見せに来た。
髪長Aさんとお土産を買う、買わないとか話してるうちに、髪長Bさんと髪長Cさんもくる。
髪長B,Cさん「髪ほどこうか?長いの見る?」
そんなものが見られるならば、ぜひ見たい。
とテンション上がり気味に伝えると、あれよあれよとくくっている髪をほどき始める。
束にして巻かれた髪。ほどいていくと、まさかの髪は2パーツで構成されている。
わたし「うおをおおおお!すごおおおい!!分かれた!髪が!」
髪長Bさん「18のときに一回切ってその束をエクステにして巻くのよ~」
わたし「うひょおおお。どうやって洗うの?重くないの?」
髪長Bさん「重いけどねェ~もうずっとこれだから。洗う時はお米のとぎ汁よ」
と言いながら、一度ほどいた髪を、今度はくしを使って丁寧にとかしながら、またまとめていく。ねじって棒状にして、頭に巻きつけていく感じだ。
ものの5分程度で終わった。さすが、毎日これをやっているだけある。
お礼として少しばかりのお金を渡す。わたしはこういう少数民族は世の中から消えて欲しくないので、こういうときは写真を撮らせてもらうかわりにお金を渡すようにしている。
ありがとう、そういって立ち去ろうとして黙ってないのが髪長Aさんだ。
爆笑
髪長Aさん「ちょっとおーーォ!B,Cさんにだけお金わたして、ズルゥーイ!!」
なぜか髪長Aさんはそんなに髪が長くなかった(結婚とか子供とかが関係しているみたい)上に、自分が一番最初に迎えたゲスト。悔しそうにしている。
なんか、たしかにそうだよなぁ。一番喋ったのAさんだもんなぁ、悔しいよなぁ。でも、そんなに悔しさ全面に出す?!とツボに入ってしまい、わたしはゲッラゲラと笑ってしまった。
そうしたら笑いが伝染して、AさんもBさんもCさんも、腹を抱えてゲッラゲラ、ヒィーヒィー言いながら笑っていた。
コミニュケーションなんてほぼとれてない身振り手振りの会話なのに、突然4人、謎の笑いに包まれてゲッラゲラ、バッシバシ叩き合いながら笑う。(痛い)
そんな雰囲気に、村の男性たちは、笑顔ながらも若干ひいていた。笑
気持ちがわかってしまったし、なんせおかんと同じ色のライトダウンだったので、髪長Aさんのお土産もの屋さんで、B,Cさんに渡した同額で、身に付けられそうなシルバーのブレスレットを購入。
(それずっと付けてて、久しぶりに暑いインドのゴアで汗でかぶれた上に、そこを蚊にさされ散々だったけど。)
みんなにありがとよっ!と伝えて、村を出た。あー知らない民族のおばちゃんずと、あんな腹抱えて笑えるなんて、わたしはなんて幸せなんだろう。
ナイスコンビネーションな桂林への帰り道
道にもどり、バンを待つ。
15分くらい待っていたらバンがきた。乗っていたのは、朝和平で拾ってくれたお兄andお姉。
(バンは和平と大寨を2ー3台で循環しているよう)
向こうも気付いて、手を振って出迎えてくれた。どうだった?最高だった!死ぬほど笑った!とか言いながら、和平へ。
そんないいタイミングで桂林行きのバスは来るのだろうかとか少しヒヤヒヤしていたものの、朝乗り換えたすぐ近くのところで桂林行きのバスとすれ違った。(ほんと、よくできてるバスの仕組みが。)
バンのお兄が、桂林行きのバスを停めてくれて、ソレイケッ!と送り出してくれた。
そんな感じで、1秒も待つことなく乗り換え成功。そのまま2時間またぐーすか眠って、桂林へ戻ってきた。
振り返ってみると、ものすごい体験だった。
すんごく濃かった。会った人たちが濃すぎたし、景色も濃すぎたし、笑い疲れたし。
すっごくいい日だった。オンシーズンのときにまた来れるといいなぁ、と思える場所だった。
次の日の朝はホテルからの朝日がすごく綺麗で、いい出発の予感。
ヤスダからメッセージが入ってて「次のところ、ホテル紹介できるかもしれない!なにかあったら頼ってね」って、悪役顔なのになんていい奴なんだヤスダ。とか思いながら次の土地、西江千戸苗寨へ向かう。
桂林から龙胜梯田への行き方
- バスは琴潭汽車客運站より、かなりの本数でてた(1時間に2本くらいあったはず。帰りのはよくわからない)。
- 「双洞」という方を買う。(のだと思う)片道33元。
- 帰りはたしかもっと安かった気がするので、やっぱり双洞=往復なのだろうか。。。
- 高速道路をおりたところが「和平」。ここでおりて、そこにいる大寨行きのバスにのる(いるようにスケジュールが組まれているはず)
- 和平ー大寨の往復は30元。大寨からの最終バスは17:30
- 大寨内にはホテルなどもみかけたので、宿泊も可能(ただしものすっごい階段なので重い荷物とかキャリーはきついと思う)