せっかくいいペースで更新できはじめていたと思ったのにスリランカでいろいろありまして、そのあとインドに戻りめちゃくちゃ風邪ひいて途絶えました、えーん、なTABIKODOMOです。
旅先1人で熱にうなされると、本当1秒でも早く日本に帰りたい気持ちになりますね。ガンガーに流されることなく人間に戻ってこれてよかった。
さて、桂林のいと美しき朝日を拝んでそのまま向かったのは、貴州省凱里近くにある「西江千戸苗寨」というところ。
なんと読むのか最近までわからなかったのですが、やさしきフォロワーさんから「シージャンチアンフミャオザイ」であると正解を教えていただきました。照
(TABIKODOMO的読み方はニシエセンコナエサイでした。はずかし)
桂林から西江千戸苗寨への行き方
- 桂林〜貴陽北:電車160.5元、所要4時間くらい
- 貴陽北〜凱里南:電車53.5元、所要45分
- 桂林から凱里へ直接行くバスは探したが見つからず。もうすこしちゃんと中国語でバスターミナルの人に聞けばあるの、かも
- 凱里南〜西江千戸苗寨:バス25元、所要1時間
- 凱里南駅を出たすぐの場所に「西江千戸苗寨」を掲げたツアー会社があり、そこでバスを手配してもらうと35元。バスだけでなく中の案内や夕飯、イベントの手配もできるらしいが、正規のバスチケット売り場は駅をでて右にまっすぐ進んだところ。
- ふぅつかれた、って着いたすぐのところに目的地の名前を見かけてふらふらと入ると10元損するので注意(ずばりわたし)
乗り換え乗り換えでまたとんでもない移動。
到着時に歓迎のダンスというものをやっていたのに
乗り換えを繰り返し、待ち、間違えてツアーデスクでバスを手配したため10元損したことを悔やみながらようやくたどり着いたのはもう夕方近く。(朝一番にでたのに)
バスをおりたらなんだかあたりが非常に賑わっている。荷物を背負って階段を登ってみると、数えきれないほどの人数のミャオ族の人々が、「歓迎の儀式」というものをやっていた。
コスプレではないミャオ族についにたどり着けた、しかも歓迎の儀式(若いミャオ族の女性たちが継ぎ足し継ぎ足しで客にお酒を歌いながら振る舞うもの)なんていうレアなものまでみることができた、これは写真を…
と思ったけど、げきおもバックパックを背負いながら、これまたげきおもサブバッグの中に入っているカメラを取り出し、レンズを換えてこれを撮影できる体力と気力がもう残っていなかった(自分を呪いたい)
明日も見れるでしょう、と安易な考えで携帯で超逆光で撮り、とりあえず宿に向かう。
そうしてこのあと、歓迎の儀式が見られることはもうないなんて知らずに。笑
また宿がない
ここも中国内の観光スポットとしては非常に有名なようだ。中にはシャトルバスが走っているし、エリアに入るのに入場料を払う。
そんな感じで大量の中国人観光客と共にシャトルバスに乗り込み、宿のマップを見て進む。そしてマップ上でピンがたっていた場所は、銀アクセサリー店だった。はぁ
trip.comまたやってくれたな、もう絶対にたどり着けるわけもないので、銀アクセサリーの店の女の子に、電話をかけてもらった。
店員さん「ここに座って待ってて、宿の人迎えに来てくれるって」
ここのエリアの女性は全員ミャオ族。そして若い人からお年寄りまで全員民族衣装を着ていて、なんだかどこぞの時代にタイムスリップしたかのようだ。実に楽しい気分になる。というわけでピンが間違っているtrip.comも許す。
30分くらい待って宿の人がきてくれた。一つの荷物を持ってくれたのはありがたい話だったけれど、そのアクセサリー店からまさか歩いて15分以上かかるなんて聞いてない。笑
途中なにかの儀式を終えたであろうミャオ族の大軍とすれ違う。20kg以上ある衣装を身にまとい、その頭部につけているものの金属部分が重なって、音がシャンシャンする。男性は笛をふく。お年寄りは歌う。この民族はとても音が好きで、わたしはそれをとても素敵だと感じる。
もう好きじゃん、ここ。
やっとついた、部屋が誰かの髪の毛だらけだ
さて、汗だくで宿についた。今日はわたし以外誰も泊まっていないようで、宿の人も「あーちょっとまって、今電気つけるから」と、やっぱりわたしは泊まる宿で楽しい出会いを、というのがなかなかできない。
ここの町の建物は、全て木造。案内してもらった部屋も扉をあけると木のいい感じの匂いがするし、あ〜すてきだなーとか思ってたら、
すっごい目に付く長い髪の毛。
あちこち
めちゃくちゃある
こわ。。。。
と思いつつも、言うのも面倒なので、部屋の電気を暗くして見えないようにして早々に夕暮れ時の町へ出かける。
灯りがともる町を見ながらの屋台飯が最高
もう夕暮れ時。家々は灯りを照らし始める。それがものすごく美しくてとんでもない。ベンチに座ってしばらくぼーっと見つめてから、今日のご飯探しへ。
中国はわりと屋台飯<食堂的なところ、のほうがイメージに多いけど、ここは屋台がずらっと並んでいるのも魅力の一つ。
きしめんを5倍幅くらいまで広げたみたいなものに辛いペーストを塗って巻いたやつとか(名前不明)
野菜おこわとか
中華料理ってやっぱり安定してなんでも美味しいや。(今インドにいるからなおさらこれ思ってよだれ垂らしながら書く)
わたしが見たいものが誰にも伝わらないのでとにかく歩く
ミャオ族はどうやらいろんな儀式をやる民族みたいで、昨日みた歓迎の儀式以外にも、大宴会で共にご飯食べる儀式、とにかく町を練り歩く儀式、円形にあるいて生き物に感謝をしたあと男たちがひたすら酒を飲ませ合う儀式、踊る儀式、と、わくわくが止まらない。
ただ、いつ、どこでやるか不明なので、とにかくいろんな人に聞いて回りながら、次の日は朝の9時から夜20時まで歩き続けた。
町自体はすごく狭いところなので、一体なんど同じところを歩いたのかわからないけど、歩き続けた。そしてなんど同じところをとおっても、飽きずに素敵な場所だった。
ただここ、予想していた以上に英語が通じない。わたしの愛用するグーグル翻訳でみせても、中国語で返されてあうぅっとなる。こうなると、儀式をキャッチできるかは自分の嗅覚次第、ということになる。
唯一みた外国人
儀式の他にも、酒工房だとか銀飾工房だとかが家と家の間に点在する。それをみにいったり、町全体を見下ろそうとてっぺんまであがったり、そういうときに会う現地の人は、みんな、すご〜〜くゆるい。
工房は一個もまともにやってなかったし、「あ、きたの?みてく?みたいならあけるけど〜」くらいのテンションで、逆にこちらも気を使わなくていいから楽だ。
歩いていたら上の方の家から「ハロー!」と声をかけられた。見上げたら初めての中国人ではないヨーロッパ系の顔立ちの男性2人。
これが最初で最後の外国人観光客だった。わたしもうれしくなって「ハローハワユー。うぇあーあーゆーふろーむ?」とか聞く。
そしたらその男性たちは、めっちゃくちゃ驚いて大爆笑してた。「ごめん、中国人だと思ってたからまさか英語が通じるなんて思わなくて、まじびっくり!!!!」と、彼らはイスラエルから来たそうな。元気なのはいいけどここでは上裸というかほぼパンイチで日光浴すんな?笑
出会えた儀式
そんな感じでひたすら歩き回って、久しぶりに可愛くタピオカなんぞ飲んでみたり、食べ歩きしたり、フラフラしてたら遠くから爆竹音が聞こえた。これは何かの合図に違いない。
音のするほうに行ってみると、きた、儀式がはじまった。
男性が笛を吹きながら円形に歩く。女性たちはそれについて回る。
何周も何周もしたあと、長老的存在の人が登場し、魚や、米なんかを、何かを唱えながら円の中心に置いていく。
続いて生きてるカモが運ばれてくる。長老がハァー!といいながら羽をむしり、首を掻っ切る。
カモの首から溢れ出てくる血を円形に振りまく。
カモ、ビニール袋に詰められ退場。(一番のどよめき)
数人の男たち登場。
(おそらくお互いの健康を祈願しながら)お椀にたっぷりはいった酒をひたすら飲ませあう。
みんな酔っ払って陽気になる。
酒がなくなったら爆竹を円形に配置し爆破。
え、カモの退場の仕方、、!というのが非常に印象的な儀式だった。
忘れられたシャワースイッチ
(あとから調べたら、大宴会儀式は、どこかの店で宴会用テーブルを予約するとおもてなし役としてミャオ族のひとたちが席についてくれるもののよう。)
なんだか不思議な儀式もみれて、歩いていたらまた大行列にも遭遇できて、一生分のミャオ族のみなさまにあえて満足したので、ご飯を買って宿に帰ることに。
はぁー素敵だったなぁおもしろいなぁなんて浸りながら浴びたシャワーが異常に冷たい。実は昨日も冷たくて、さすがにものすごく寒くて、宿の人に連絡したら、光の速さで返信をくれた。
宿の人「本当ごめんなさい。シャワーのスイッチつけるの忘れてた、、、!!!!!!!本当、、、本当ごめんなさい、、、、今すぐスイッチオンするためにひと派遣するから、本当、、ごめんなさい、、、」
20分後、汗だっくだくにして息ものっそいきらした女の人がゲキ謝りながらグーグル翻訳で「お湯、出ます」って伝えにきてくれて、
やば、まったく怒ってないしぜんぜんいいんだけど
そのあと浴びたあったかお湯のシャワーは、やっぱり
最高に気持ちよかった。
中国最後の土地、成都へ
この人ほんとどんだけばたばた移動するの?っていうツッコミ自分でももう何度いれたかわからないまま、次の日の朝また荷物を担いで出発。
次はいよいよ、今回の中国最後の土地、成都です。
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