【中国・枸杞島】念願の島へ往復10時間。緑に覆われた廃村「后头湾(後頭湾)村」に行ってきた話

インドの大気汚染がひどすぎてずうっと咳がとまりません、TABIKODOMOです。リアルタイムはデリー、今夜発の電車でジョードプルに向かいます。

china1_1
昼間12時ごろなのに空気悪すぎて夕焼けみたい

さて、フィリピン・クラークで友達と爆発的に楽しい時間を過ごしたあとは、上海へフライト。

china1_2

え、この人どんどん日本に近づいてる…どんだけ日本帰りたいのこの人…という感じですが、これからは少しずつ日本から離れていきますのでご安心を。(とはいえまだ現在インド)

上海に降り立ったのは、上海の街中を歩きたかったからでも、上海蟹を食べたかったからでもなく、夜景でうふうふしたかったわけでもなく、上海の港から船がでている「枸杞島」という島にいきたかったから。

上海の街歩きの様子はほんのり、枸杞島の魅力をたっぷりお伝えします!(枸杞島への行き方は最後に記載)

中国メモ

  • 100円=6.47元
  • 北京編でも触れたように、中国では厳しいネット規制があるためGoogle, Facebook, Instagram, Twitterなど多くのネット(もちろんアプリも)使うことができません。
    • 打開策としてはVPNを使う。70周年のお祝いも落ち着き、どのVPNを使ってもスムーズなネット回線を手に入れることができました(が、電池それなりにくうので、モバイルバッテリーが手放せない)。
    • わたしはセカイVPNを使い倒しています。
  • 天津・北京と違うなと思った点:ゴリゴリに怖い顔してる(けど実は優しい)北エリアの人の印象とは違い、なんか柔らかめの笑顔でとにかく中国語で話しかけてくる(助けてくれる)印象。
  • 少し英語を話す人がいる(上海限定)(そして期待してはいけない)
  • 交通ICカード「上海公共交通卡」は浦東空港のリニアモーターカー(マグレブ)のチケット窓口か、虹桥国際空港、地下鉄虹桥火车站、駅地下鉄「人民広場」駅のチケット窓口で購入可能。
    • その他地下鉄の駅では売ってないので注意
    • 買うときはデポジット20元+80元分チャージで「我要一张交通卡(普通卡)。要充值80元。」で計100元
    • 返却しデポジットを受け取るときも上記の窓口で可能

大都会・上海!

クラークから一転、たどり着いた先上海は、とにかく大都会。道は綺麗で街も綺麗でなんだか歩くのが少し緊張してしまうほど。

china1_3
緊張しながらも、カップルに囲まれながらも夜景楽しんじゃう

到着してからいざ枸杞島日帰りを計画しようとパソコンを開いてみると、

なんか1日1便しか出港していないとかなんとかで、日帰りは無理と書いてあるではないか。

いや、ネットの情報が古いのかもしれない、うんきっとそうだ。明日チケット売り場で直接聞いてみよう。と少しドキドキした胸を押さえつけるように眠った。

china1_4
到着初日は小籠包とビールで乾杯!

チケット売り場おばさんの一撃

次の朝、市内バスに乗って船のチケットが買える窓口に行ってみた。

わたし「明後日行って明後日帰ってくる分の枸杞島の往復チケットをくださいませ」

china1_5

おばさん「まず明後日のはまだ買えないワ。次の日のまでしか買えないワ。あと往復のチケットはないワ。向こうで買ってちょうだい。あと一日一便、着いて出るまでの時間は30分だから日帰りとか普通ありえないワ。ホホ」

ネットの情報は本当だった。笑

そもそも往復チケットが買えないという概念がわけわからないが、絶対にいきたいと思っていた島行きのチケットを目の前にして逃すわけにはいかない。

わたし「そうなんダ…。。そっかぁ。。えぇい!!!明日の枸杞島行きのチケット売ってちょうだい!!」

china1_6
勢い余った感あったし、その勢いのせいで携帯落として画面バキバキになった

と勢いで明日出ることにしてしまった。その時点で、予約してた宿を1泊分ぶん投げたし、全部の荷物を担いで行かなければならないことが決定。さらに、上海の街中観光を今日一日で済ませないともう一ミリも見れないということがわかった。そしてチケット売り場のおばさんは「え、明日いくの?正気?」って驚いていたワ。

今日は中国の旅程を決めたり調べたりしようと思っていたのに、あぁん、どうしよう、そうか、どっちも今日やればいいんだ。

調べ脳と観光脳、地図脳のトリプル稼働

まだ上海の行くべきスポットも何も決めていなかったのでそれを調べなから本日のルート作成。

china1_7
七宝老街

その移動中に中国で会ってみたいと思ってた民族やみてみたいと思っていたスポットをどこにいるか・あるか、から調べおおよその全体ルートを作成。

china1_8
七宝老街は食べ歩きが人気みたいで、わたしはみんなが持ってる食べ物が服につかないように歩くので必死

本日のルートに沿って行動しつつ、地図を開いてそのスポットへ移動、ちゃんと観光もして楽しむ。

china1_9
若者に人気らしい田子坊

という脳みその使いすぎと歩きすぎで、その日3万歩歩いてヘットヘトになって帰宅したのは言うまでもない。

ちなみにこの日に作った中国全体のルートは、ほぼ山奥の街を1~2日に1回長時間移動という鬼ルートだったことに気づくまでには、まだもう少し時間がかかります。

china1_10
多い

その日の一日の疲れを癒すために辛い野菜麺と餃子を頼んだらまぁ多くて、しかも海外のフードコート特有の、現金をICカードに入金して帰りに返金してもらうやつの返金をし忘れて、島から帰ってきてトホホと再びそこに返金してもらいに行くのでした。

さぁいざ島へ出発

次の朝まだ暗い中起きて、始発の地下鉄で昨日のフェリー乗り場へ。と思ったら出発はバス。このチケットはバスとフェリーの複合チケットらしい。

china1_11
表記より早めに出発した。さすが笑

1.5時間バスに揺られ、ようやくフェリー乗り場へ到着。

人の流れるままにフェリーへ乗り込み、一番荷物を守りやすい前列で荷物を足に挟みながら寝ようと、そう試みるも

china1_12
おおよそこのフェリーの85%が埋まっていた

出発しても延々と窓が開き続けているせいで、めっちゃ風が吹いてきて寒い。

さむーーい

3時間たって一つ目の降り場に到着。同乗の係員に「ここは枸杞島じゃないよな?違うよな?まだわたしは降りないよな?」とアピールし、再び1時間その寒い寒い船の中で待つ。

枸杞島についた!なのに宿がみつからない

ようやく枸杞島についた。ここは小さな島が2つ、橋で結ばれている島で、わたしが行きたい廃村のある島は奥。宿は手前の島。

china1_13
枸杞島全体地図

一旦荷物を置こうと宿を探すも、予約サイトでさされている位置にどうしてもない。

なんどもなんども急勾配の階段を上り下りして、麻雀やってたそのへんのおじちゃん(この島そもそも人がすごくすくなくてそういう人にしか聞けない)に聞いても知らんわ〜と言われ、

バックパックを担いでいる部分の服が絞れそうなくらい汗ばんで、

はぁ、野宿かな。

china1_14
朝ごはんように買った全然あまくなさそうなのにめちゃくちゃ甘い謎のパン

って思っていた矢先に、中国の他の場所からバケーションで来ていた中国カップルに声をかけてもらって、その2人が商店の人、道ゆく人に聞きまくってくれて、ようやく到着。地図とは全く違うところにあった。

着いたら宿の人はいなくて、そのカップルに電話してもらってオーナーを呼んでもらって、そんでもって明日の上海行きのチケットは当日の朝8:00にここで買えるよって教えてもらって、なんかあったら連絡してねって連絡先まで教えてくれて、そのあとも島のおすすめスポットここだよ!って送ってくれて、

あぁ、巡り会い大好きって再確認。

廃村へゆく

調べたところ廃村までは歩いて40分程度だったので、歩いて向かうも全然たどり着かない。このままだと日が沈んでしまいそうになったので慌ててタクシーを拾い向かう。

china1_15
島は漁業が盛ん。海老や小カニなどがよくとれるらしい

そんで、着いた。噂では今は廃村の中までは入れないと書いてあったけど、入れるようになっているではないか。

もうここから大興奮。

china1_16
遠目でも素敵

たった数十年前に中国政府の意向で廃村と化した村。緑に覆われているのに、まだ当時の様子がはっきりと想像できて、あぁきっとここはこの村の人気のご飯屋さんだったんだな、とか、休みの日はこの縁側で日向ぼっこしてたのかな、とか、子供たちはこの海で遊んで育ったんだな、とか、

かなりリアルに想像できて、なのにいまは誰もいない。

china1_17
誰もいないのが不思議

生茂る緑に包まれて、静かにゆっくりと時を刻んでいた。

なんだかはじめて、まじもんのノスタルジーというものを感じながら、階段でしか構成されてないその村を汗だくになりながら一段一段踏みしめる。

china1_18
もう言葉でないほど素敵

上海の宿代ドブに捨てても、来る価値がここにはあった。

もうすぐ日が沈むので村をでて、巡回バスがいつくるのか全くわからないので歩く。

歩いていたら、今にも壊れそうなバイクに乗ったおじいちゃんが「おぅ、乗っけてってやるよ」って乗せてくれて、沈んでいく夕陽を見ながらロマンティックに帰宅した。

china1_19
夕陽いとうつくし

家の近くでおろしてもらってやっぱりwechatを交換し、名前の表示をみたらなんだかかなり不思議な名前だった。

china1_20
その名も流失的青春さん。なにがあった

海鮮麺がうまい

この島は漁業が盛んで、店も海鮮推し。わたしも食べようとビールと一緒に注文すると、店の人が「どこからきたんだい、え?日本?!そうかぁ、日本かぁ。いい国だよなぁ日本!」と喜びながら店の外に出て行ったと思いきや、

china1_21
牡蠣の天日干し大量

食べ始める頃に他の店の人まで連れて帰ってきて「日本だってヨォ。海鮮麺うまいかぁ?そうかぁ!いい顔して食うなぁお前サン!」と、猛烈にいい笑顔で歓迎してくれた。

china1_22
盛り付けとかなんも気にしない田舎の食堂最高

島のプチアイドルと化した気分だった。

上海へ戻る

非常に満たされて眠った次の朝、予定通り教えてもらったチケット売り場で上海行きのチケットを購入。

china1_23
村のチケット売り場

今度は一番後ろのほうの席で風をしのぎ、4時間フェリーに揺られ、1.5時間バスに揺られ、上海へと帰ってきた。

上海に着いたのはもう日が暮れたあとの20時ごろ。明日は早速移動。

china1_24
からかったァそのおかげでビールがすすんでしょうがない

爆速で麻婆豆腐をかきこみ、爆速で眠り、次の日爆走でまた起きて、薄暗い中次の土地、張家界行きの列車に乗るのでした。

予定ハードすぎ。笑

枸杞島メモ

【行き方】

バス・フェリー乗り場(チケット購入もこちら)

  • 7:15上海発 13:00枸杞島着 1日1便
  • 帰りは13:30枸杞島発(着いた船にそのまま人乗せて帰るスタイル)
  • チケット片道114元。購入にパスポート必要
この小さい島までバス→フェリーに乗り換える
フェリーのルート

島情報】

  • 宿泊エリアがたんまりあって近くにご飯屋さんも豊富なところ
  • 村の中のフェリーチケット購入できる場所もここの大王村にある(当日券のみ。オフシーズンは午後はやってないとか記述あり)
  • 港から大王村までタクシーを使うと30元、大王村から廃村までタクシー40~50元

▼ランキングに参加しています。ポチッと押して応援お願いします!
にほんブログ村 旅行ブログ 女性世界一周へ
▼Instagramフォローも何卒、、!
TABIKODOMO Instagram